赤いサンダル
やまぐちふぢ子

そこはかとなく、



北西から、遥か遠く。





足もとに見えた、紅い小さな花びら
を、

夕立が流して。


コート紙の上、並ぶ記号は、


わたしのキモチ。




天井のない空、

仄かな期待




見慣れた包装紙にくるんで、

引き出しの奥に、出しやすい

場所で。


自由詩 赤いサンダル Copyright やまぐちふぢ子 2007-08-27 02:46:07
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