ソーダ。
哀詩



目の前が真っ暗さ、チェリー。
かすんだソーダ水がもたらした微かな希望は
拳の間から するり はらり とけおちてった。

君がくれたもの、なんだっけ
(ほら、だって僕は君がいるだけでいいんだなんてさ)
くさいこと言っていたら大切なことをわすれた。


そのままで良いんだってもっと言って
あたしの脳髄にしみこませるピーチソーダになれば良い

だって定規の意図は真っ直ぐじゃなかったじゃない
きりんのくびは黄色ではなかったじゃない


ベッドの横のティッシュは君を愛するためなんだって
これはピーチソーダにはならないみたいだ。


君を想うと、泣いてしまうのだって。
カシスオレンジくらいにはなるでしょうか。


 


自由詩 ソーダ。 Copyright 哀詩 2007-08-24 23:18:40
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