それくらい壊せるくらい
ねこ歩き

胸の高鳴りがジワジワと耳に近づいてきた時
それが北と南の混じりあった時に 泥舟となって浮かぶ

稲から飛びつく 顔うじゃつく 米粒みたいな虫でさえ
行く先を邪魔するけれど 何を怒ることがあるんだ

恋をして 川で溺れたり 夢を探して 笑い出したり
阿呆なこと嘘と同じように 振り回したらいい
心のなかは ひとりぼっち 僕だけが創りだせる

忘れてしまいそうで忘れられない 気味の悪い感じ
家を出てった百足が戻ってくるのを信じられないから 探しにいくよ

船が沈みそうになっても なんだっていい

歩き出せ 髪をかき上げて ペンを握って もらい泣きして
寂しいことを知ったなら 離さないままでいいよ
心のなかを ふりかえったら 僕だけが壊しだせる


自由詩 それくらい壊せるくらい Copyright ねこ歩き 2007-08-24 19:55:02
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