MORPHO
鏡文字

  morph
          は腕に軟膏を塗りました
        てらてらと光ったその部分は次第
      に硬くかわいて南国の蝶のような輝きを帯
      びてきましたあ、と思うまもなくそれは一
      枚の美しい鱗片となってきらりと剥がれ落
      ちキッチンの床で粉々に砕け散ると破片の
        一つ一つが本物そっくりの美しい
          蝶となって飛び立ってい
            きましたmorph
               は
           その鱗粉を呼吸し夕
            空に昇っていき
              ました
               fin


自由詩 MORPHO Copyright 鏡文字 2007-08-15 14:06:28
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