サイケデリックロケット
やまぐちふぢ子

遥か、遠く。

資格を剥脱された冥王星、
よりも、

遠く。




耳をつんざく衝撃で、閉ざした心を叩く。
空を超えて届き、
パンドラの箱を開こうとする、
振動する衛星。


どこか、
で信じていた
霹靂。


優しく、
無邪気な爆撃機。


漆黒の闇の中から、みえかくれする

目の前も彼方も、等価値の、
世界

過去も未来、


自分も、
君も貴方も

すべて
の境界線を無意味に、



この甘美な暴力に、
いつかは辿り着いて。。。





来ないかも知れないけど、
嘘かも知れないけど、だから



回答も何も持たないで、
サイケデリックロケット


いつまでも待っている、




何も知らない可哀想な兎さん、

スクラップブックに、そっと。


自由詩 サイケデリックロケット Copyright やまぐちふぢ子 2007-08-14 01:45:16
notebook Home 戻る