無窮動
あおば


ホントのことなんだけど
ウソみたいに思えて
日記なんかを読み返す

すべてのことは虚構ですと
主体の意識がそそのかすので
はい、そうです 夢だったんです ゴメンナサイ

イザカマクラト
走ってゆくのは 理想的な追憶と
押しつけがましい蒸気機関車
重連で走るなんて仰々しいことだと
思っていたら 三重連

歴史的な
蒸気機関車は動態保存されて
観光目的のために徴用されて
エアコンの効いた客車を牽引
山道をごそごそと走ります
ゴキブリのようですなと言ったら
営業妨害になるのかなと思うので
カブトムシのようですと書き直す

踏んだり蹴ったりしながら石ころ道を歩いていたら
上を見るなんて無理だよと言われた
目を瞑ったって歩けるから平気だよと言い返す声も
あって
無窮動のようになったらお仕舞いと。
070807


自由詩 無窮動 Copyright あおば 2007-08-07 16:33:22
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