もちも-ち
ゆるこ

夕凪にざわりと
ちいさな君の髪
真っ赤にしたその表情の下に
たくさんの宝石を隠して
 
何度かの孵化を繰り返しながら
その心を美しく成長させてくれれば
それは私を
百年眠らせてくれる
 
 
(もちも-ち)
 
 
受話器に問う
君の声が
いつか無機質にならなければいいな
 
 
風鈴の音
静かな、なちゅ


自由詩 もちも-ち Copyright ゆるこ 2007-08-06 23:13:29
notebook Home