Tea Time
服部 剛
汗をかいたグラスの前で
ケーキが跡形無く姿を消した
白い皿の上
スプーンとフォークはうつ伏せて
優しく寄り添っている
昨夜の別れ際
握った君の手のぬくもりを
思い出す午後のひと時
ティーカップの背後で
黄色い砂時計は
すでに
時間を止めていた
自由詩
Tea Time
Copyright
服部 剛
2007-08-06 18:38:50
縦