かけら
風
もうやめようって言ったその日から
あきらめるための日々
3日経ったら「大丈夫」って声をだして
4日経ったら「笑って」って言ってみて
5日経ったら「なかったこと」にして
風がふいたら思い出して
この道歩いたら思い出して
痛くて痛くて目をつむって
「なかったこと」にはできないのに気づいてたけど
それを繰り返しているうちにひとつづつかけらが消えていくんだって
機嫌悪いかな、眠いかな
窺うばかりの日々なんてもうやめなさいと怖がるのはやめなさいと
かけらを拾うわたしが言うんだって
自由詩
かけら
Copyright
風
2007-08-06 11:43:00