友からのメール
まどろむ海月



  ? 友からのメール



風の切片のように
舞いこんだ
友からのメール


あの里山の木々のように
川面の細波のように
やわらかな光る雲のように
夏の匂ひに満ちて
私を癒すことば


揺れる夕月のように
透明に微笑みながら
ふるさとの君は
いつも
君らしいんだね




気まぐれに届く君のメール
何度も何度も
繰り返し読んでは
目を閉じる
私です





                



  ? 光の子らに



揺らめく光の海に
永遠の朝は微笑む

 全ての存在は
 光を食べて生きている

きみは光のエルフだから
さし伸べる腕(かいな)の
やさしさを信じてほしい



 「ソロモンの財宝を尽くしても
  野に咲く一輪の花の美しさにかなわない」

 「明日のことをわずらうことなかれ
  一日の労苦は一日にて充てり」



君の足もとには
いつも金銀宝玉が見つかったね
真実はおさな子のころより
君とともにあった



君の故郷は
夏星の国
花の冠を被り
丸い輪になり踊る
妖精達の笑みは
いつも君を
包んでいるのだよ












自由詩 友からのメール Copyright まどろむ海月 2007-08-03 18:32:02
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