? 友からのメール
風の切片のように
舞いこんだ
友からのメール
あの里山の木々のように
川面の細波のように
やわらかな光る雲のように
夏の匂ひに満ちて
私を癒すことば
揺れる夕月のように
透明に微笑みながら
ふるさとの君は
いつも
君らしいんだね
気まぐれに届く君のメール
何度も何度も
繰り返し読んでは
目を閉じる
私です
? 光の子らに
揺らめく光の海に
永遠の朝は微笑む
全ての存在は
光を食べて生きている
きみは光のエルフだから
さし伸べる腕(かいな)の
やさしさを信じてほしい
「ソロモンの財宝を尽くしても
野に咲く一輪の花の美しさにかなわない」
「明日のことをわずらうことなかれ
一日の労苦は一日にて充てり」
君の足もとには
いつも金銀宝玉が見つかったね
真実はおさな子のころより
君とともにあった
君の故郷は
夏星の国
花の冠を被り
丸い輪になり踊る
妖精達の笑みは
いつも君を
包んでいるのだよ