フェイク
衿野果歩

差し込む光があまりに淡く
透明な蒼だったので
届く気がしていた
愚かしい錯覚

幸福はいつだって見掛け倒し
裏返せば空白


よく似合うねって言われた
偽物のダイヤみたいに

あたしの心も
砕けちゃえばいいのに


自由詩 フェイク Copyright 衿野果歩 2007-08-03 01:23:13
notebook Home 戻る