即興詩『末っ子』
秋桜

 
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
ワガママは
何でも
許されているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
過保護で
制限だらけ
 
 
兄姉よりも上を
無言で求められているの
 
 
期待はずれだと
溜め息を零して
私を見てはくれないの
 
 
  
だから私は
「完璧」を身に着けて
「笑顔」を貼り付けて
「期待」を背負いながら
 
 
歩いているの
 
 
 
「欠落」を隠して
「涙」を抱えて
「自分」を潜めて
 
 
歩いていくの
 
 
 
 
笑ってくれるから
 
 
 
笑ってくれるなら




自由詩 即興詩『末っ子』 Copyright 秋桜 2007-08-01 17:16:58
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