誓い
優飛
何かに追われて
自分が見えなくなって
約束すら忘れて
遠い遠い道のりの途中で
出会いがあった
運命と呼ぶには
少し大袈裟な
そんな出会い
他人は他人
自分は自分
割り切れない想い
繋がりと温もり
感情が生まれおちる
明日には
別れがあるとして
言葉に
理由なんていらない
両の手が
今を掴んだなら
放さなければいい
ただそれだけ
例えば見えなくなって
記憶の片隅で
膝を抱えて震えているなら
名を呼べばいい
いつか交わした
約束より重い誓い
確かにこの胸に
何よりも燦然と
輝いているのだから