泡沫。
狠志

叶わぬ、恋の行き先を。

誰が見届けると言うのだろうか。

誰も知ることなく、飲み込まれてく。

儚くも、微熱を帯びた、恋。

もしも、今が覚めない夢の中なら。

今すぐにでも、君の元へ行ってみたい。

いつか消えてしまうかも知れない恋だろうが。

今、この想いを誰が聴いてくれるのだろうか。

一時の気の迷いであろうが。

キミのことが好きだということは。

変わることも、消えることもないだろう。

この酒に流されようとも。

蒸発しようとも。

叶わない、恋は。

どこにも行けずに、纏わりつく。

そして、いつまでも。

苦しめてくれるだろう。



自由詩 泡沫。 Copyright 狠志 2007-07-23 01:12:01
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