樹木のように
山崎 風雅


 煌く瞬間を探した一日も終わる
 短い幻も消え去り
 夜の静寂が
 僕の精神を休ませる
 明日には明日の僕がいる

 遠のく昨日と同時に
 近づく明日
 ため息を凪ぎ捨てて
 いつ終わるか分からない
 遠回りの道程を一人行く

 煩わしい日々よ
 それでもいつか懐かしく思うのだろう
 大切にしたいこの生命
 関わりの中で
 気づかせてもらえる喜びもある

 良からぬ空気を交互に並べて
 夢から覚めぬ理
 ガラクタで埋まった脳味噌を
 たまには掃除してやらないとね
 新しい風を感じるために

 真夜中の暴走
 嘘か真かわからないよ
 暗闇を照らす明かりよ
 僕の行き先を照らしておくれ
 まだまだ人生を諦めてないから
 
 たとえこの生命が途絶えても
 日は東から昇り西に沈んでいくんだ
 少し勘違いをしていたみたい
 こんな僕にも5分以上の魂があるんだ
 これから大切にするよ

 言葉は大事だけど
 行いはもっと人に語りかける
 想いは口からでて実行に変化し
 やがて実を結ぶ様に
 人を動かす力になるはず

 さて眠るまでの小さな時間
 少し白髪が出てきた頭をかいて
 わずかでもある希望に感謝だよ
 人に影響されても
 左右されない人間になろう

 風を受けても倒れない樹木のように





自由詩 樹木のように Copyright 山崎 風雅 2007-07-23 00:54:56
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