昊天レインドロップ
零椅

いつか忘れる日が来るのだろうか
あの夏の空を

苦しいのに意味はなく
それでもただ続けた夏

なのに今は
二度と戻っては来ないと決めた
あの空を忘れる日は来るのだろうか

自分で決めたのに苦しくて
街中を埋め尽くす声と
ブラウン管の向こうの声援が恨めしい


もう別の空を見ている自分がいる
いつもの夏と違う空は

どこか寂しくて
虚しくて

広くて


キレイだ






いつもの夏はただ暑かった
笑い合って乗り越えていた
方法なんか分らない
理解するものでもなかった

夏の空はいつでも同じだと思っていたのに
裏切られた様でひざしが痛い

そうだ、裏切ったのは私なんだ


自由詩 昊天レインドロップ Copyright 零椅 2007-07-22 23:31:20
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