人間とぼく
hiro

ある日事故にあったぼくは
人間に助けてもらった
人間は親切にも
ボロボロのぼくを刺激しないように
そっと離れたところから
痛いところはないかい?
お腹すいてないかい?
寒くないかい?
といろいろ心配してくれた
心を開いたぼくは人間に近づいて
体のあちこちをみてもらって
人間にいっぱい甘えた

元気になったももの
自然では生きていけない僕は
楽園というところに引き取られた
とっても寂しかったけど
人間はぼくの肩を笑顔で押してくれた
だから僕も笑顔で行くことに決めた

新しい新居に着いてみると
そこにいたみんなはさえない顔をしている
近寄って聞いて見ると
自然から切り離した人間 わるいやつ
こんな柵の中に入れた人間 わるいやつ
と口をそろえていっている
それを聞いた僕は
心がちぎれそうな思いにかられた

ぼくは人間がしてくれたことを
みんなに聞かせた
人間のやさしいところ
みんなにたくさん聞かしてやった
すると奥から一匹近寄ってきた
ごめんよ 小僧 みんなわかっちゃいるんだが
夜になると
星をながめてると
故郷を思い出してさみしくなるんじゃ
みんなわかっちゃいるんじゃ
そういってみんな眠りについた

朝になると
夜とは一転、みんな生き生きしていた
みんな子供とお話して目が輝いてる
みんな自慢のポーズで
子供たちを喜ばせて楽しんでいる
これを見てぼくは少しほっとした

よーし ぼくも自慢のポーズ考えないとね!


自由詩 人間とぼく Copyright hiro 2007-07-22 16:27:38
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