月夜
北大路京介


明日の夜 君はきっと 僕に似た女の子とキスをする
月の光りに照らされて 綺麗な影が伸びるだろう

 僕が嘘をついて 君が嘘をついて
 ふたりがうまくいくのなら
 良いんじゃないか

 高いヒール履いて ちょっと背伸びして
 唇まで届くなら
 良いんじゃないか

壊れた太陽を抱いていても 切なさを紛らわせやしない
どんな夢を描いたら 寂しくなく生きていけるのだろう

くもりガラスでできた街 僕のいない道
月の光りに照らされて 綺麗な影が伸びるだろう


自由詩 月夜 Copyright 北大路京介 2007-07-21 15:53:02
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