キングアーサー
優飛


彼は人だった

選定の剣を抜くまでは


彼は人を捨て王となった

それが彼の運命だったのだろうか


国の為 民の為 

幾多の戦場を駆け

黄金の聖剣を振りかざし

勝利しか許されず

理解もされず

彼はただ偉大な王であり続けた


剣に彩られた運命

剣に翻弄された人生

彼の歴史は戦いの歴史

裏切りの末路があったとしても

今なお語り継がれる英雄


それは偉大にして勇敢な

騎士王の物語

人ではなく王の物語



辿り着いたさき

彼は眠っているのだろうか

全て遠き理想郷で

願わくば人として





自由詩 キングアーサー Copyright 優飛 2007-07-21 14:27:13
notebook Home 戻る  過去 未来