錆ついた音叉
信天翁

       梅雨空がうすめをあけて
      こすずめが遊戯を始めても
    気の抜けたサイダーの街並みは
    相変わらずのさみしがりやです
             時折ひびく
    車の遁走音をつつみこむだけで

    でも そうです まもなくです
  赤いひかりと緑のかぜをオードする
      連日のせみ時雨は・・・・
              そのとき
孤高な庭先からでも放たれるでしょうか
   Erosのシャボン玉をにぎにぎしく
  あのこねてみたい入道雲にむかって


自由詩 錆ついた音叉 Copyright 信天翁 2007-07-20 21:24:11
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