耐震性改善
あおば

             2007/07/17


月曜日の午前中
頭がふらふらして
夏風邪かとも思ったが
新潟県中越沖でM6.8
気象庁発表で地震と知る

訳の分からない時間が過ぎて

午後になり
テレビ画面にも
潰れている家が
大きく映っている
住んでいる人は
無事なのか
分からない

強度不足の無様な姿
潰れた家にも肖像権があり
一方的に無視されているが
天災報道の自由と
鈍感な社会への警告のために
テレビはあからさまに
恥ずかしい姿を見せつける

人のために家はあり
家は人を守る義務があり
義務を果たせない家は
欠陥住宅と名付けられ
人が住むのを許されない
設計基準を満たしていても
潰れた家は義務を果たせなかったので
罰として人々の目に無様な姿をさらす

家がなかったならば
家は潰れようがない
人も下敷きになることもないが
電化製品に囲まれた家に
居心地の良い家に住むのは
幸せだと思っている
しかし
気象庁発表の地震で
一瞬の後に
潰れることもあるので
月曜日の午前中は
テレビを見ないことにした



自由詩 耐震性改善 Copyright あおば 2007-07-17 16:22:45
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