四文字の重み
山崎 風雅


 微熱をおびた日々が連なる
 しばらく太陽に照らされていない
 湿った空模様
 僕の心を映すよう

 梅雨は別れの季節
 あの子は闇の中で
 泣いている
 一人っきりで

 やらなきゃならないことと
 できることは同じとは限らない
 どうしてもできないこともある
 誰が裁くのか
 経験が重くのしかかる

 あまりにも突然だったのかもしれない
 もう、あの笑い声は聞けない
 細木数子のものまねで笑うこともできない

 たった一言言ってほしかった
 あなただけを愛してるって
 
 そして
 
 

 さよなら

 

 四文字の重み

 

 そして今

 
 あなたの思い出を
 この雨で洗い流す






 


自由詩 四文字の重み Copyright 山崎 風雅 2007-07-11 00:05:16
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