ルーム・サーヴィス
nm6
コード類の滝がフローリングの渓谷に叩きつけて
ゆったりと迂回する河を身体の外側に滑らせる想像と
いつかのきみに
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
落ちていった記憶思い出し笑うような冷蔵庫のノイズ
ポタリ午前4時と
ポタリ午前5時の水滴が
すべての静寂たる日々の持続音が、延長が
地球をなでで中空を錆びつかせては
ノイズ
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
浮上し眼前に頂点を極めすべてのぼくらに接続しては沈み
窓に差し込み直進、寝る身体を突き抜けてもう見えない
でもぼくは感じない
朝焼けと鳥が遠くで
目を閉じろ、まるで暗闇のように
朝焼けと鳥が遠くで
頭の先から指先を迂回してつま先まで夢であふれ
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
完全なるあたたかさを獲得する夏遠い夢であふれ
目を開けば光源、狂おしさの注入する金色の
いつかのノイズノイズノイズ、ノイズ
ぼくの朝は、ルーム・サーヴィス落雷するぼくの朝は
ポタリ午前5時の水滴と中空を重力、仲良く並んで
海辺花火ノイズ交差する中空を重力、それと地球もひとつ
落ちては
こない