ルーム・サーヴィス
nm6

コード類の滝がフローリングの渓谷に叩きつけて
ゆったりと迂回する河を身体の外側に滑らせる想像と
いつかのきみに
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
落ちていった記憶思い出し笑うような冷蔵庫のノイズ
ポタリ午前4時と
ポタリ午前5時の水滴が
すべての静寂たる日々の持続音が、延長が
地球をなでで中空を錆びつかせては
ノイズ
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
浮上し眼前に頂点を極めすべてのぼくらに接続しては沈み
窓に差し込み直進、寝る身体を突き抜けてもう見えない
でもぼくは感じない
朝焼けと鳥が遠くで
目を閉じろ、まるで暗闇のように
朝焼けと鳥が遠くで
頭の先から指先を迂回してつま先まで夢であふれ
ルーム・サーヴィスが落雷のようにやってきて
完全なるあたたかさを獲得する夏遠い夢であふれ
目を開けば光源、狂おしさの注入する金色の
いつかのノイズノイズノイズ、ノイズ
ぼくの朝は、ルーム・サーヴィス落雷するぼくの朝は
ポタリ午前5時の水滴と中空を重力、仲良く並んで
海辺花火ノイズ交差する中空を重力、それと地球もひとつ
落ちては
こない


自由詩 ルーム・サーヴィス Copyright nm6 2007-07-10 04:25:53
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