考察 〈野原にて〉
Tsu-Yo

遠い山の向こうへと繋がる
七色の虹を
その人は背負っていた
重くないですか
と尋ねると
その人はすこし微笑んでから
紺色を私に手渡し
故郷の虹は六色でした
と寂しそうに呟いた

空っぽでいっぱいの野原の上を
風が吹き抜けていく
有ることも、無いことも
大して変わらないのかもしれない

La casa blanca
すべてはそこに
在ったのかもしれません
けれど どうしたら
まだ持ったことのない物の重さを
正確に理解することができるでしょうか

本当は白が好きでした



自由詩 考察 〈野原にて〉 Copyright Tsu-Yo 2007-07-04 02:06:54
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