涙ノ声 
服部 剛

デパートの 
古本市の会場で 
客もまばらな閉店前 

床に落ちたクリップが 
きらりと光り泣いていた 

なぜかわたしは素通りできず 
足を止め 
屈んで拾い、ポケットに入れた 





自由詩 涙ノ声  Copyright 服部 剛 2007-07-02 01:02:10
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