田舎道
ぽえむ君

一人で田舎道を歩く
夏の夕暮れ

人がいた
農家のおばあちゃんだった
ぼくを見て
こんにちはと丁寧に挨拶をしてきた

人がいた
畑から帰ってくるおじさんだった
日に焼けた顔が
どこか素敵だった

牛がいた
悲しい目でぼくを見ていた
立ち止まると
ぷいっと尻尾を見せて離れていった

橋があった
その下の川をのぞき込むと
ぼくの姿が映っていた

ぼくがいた


自由詩 田舎道 Copyright ぽえむ君 2007-06-26 23:17:51
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