蛍
小川 葉
いつの日か
麓の灯は消えている
無人駅で下車すれば
迎えに来るよ蛍の灯
夕餉の匂いがするほうへ
母の匂いがするほうへ
甘くて苦いそのほうへ
自由詩
蛍
Copyright
小川 葉
2007-06-26 00:14:11