無限の道
山崎 風雅

 荒浪に飲み込まれて
 傷つき
 疲れて
 乾いた涙
 視界は狭まり
 小さな世界

 行き先を失った俺は 
 迷い人
 誤解を解く術も知らず
 ただ生存するのみ

 埋めた気持ちを
 風船に吹き込んで
 天空に舞いあがらせる
 
 沈んだ気持ちを
 六月の雨で流して
 口笛でも吹いてみる

 時間が流れる 
 空間が歪む
 
 煙草の煙は
 その姿を変幻自在に変えて
 薄らいでいく

 ずっと見据えて
 気がついた
 俺の目前の道だって
 無限にあるんだ
 不幸にしがみついていたんだ

 無限に広がる道へと
 さぁ、歩き出そう



自由詩 無限の道 Copyright 山崎 風雅 2007-06-22 14:06:07
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