解夏
雪間 翔


夏の終わり、堤防の匂いが心地よく
僕らはまた夜を掻き混ぜるのです

僕の腕を引く君の手が少し、緩んで
近眼の僕の視界には唇

「好きです」

十号玉が一斉に横顔を照らして
二つの影は、急速に一つになるのです


自由詩 解夏 Copyright 雪間 翔 2007-06-21 17:28:56
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