梅雨に心をあずけて
山崎 風雅


 子供の頃に描いた夢から遥か遠くに来たもんだ
 誰もが自分のテリトリーを守るのに懸命で
 助けての叫びさえ飲み込まなくちゃならない
 今なお胸に眠る想い
 いたいけな想念

 
 底無し沼か?


 希望のうたも嘘臭く
 せっかく片付けた部屋も寂しさを加速させる
 窓辺に差した一輪の赤い花を何時間も見てる
 一つのはずの世界は僕のことなどお構いなしに
 狂気の劇を繰り返している

 
 気のないあなた・・・


 今日も逢えない・・・


 明日は・・・ 
 

 一人時間の船に乗って漂う
 
 虚ろげに新たな夢の雨粒をすくいに行こう
 
 梅雨に心をあずけて
 
 





自由詩 梅雨に心をあずけて Copyright 山崎 風雅 2007-06-19 19:05:11
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