水無月
鈴鈴


水無月の夜
長雨が流す 街波の排気
初夏の風が 白いブラウスを
揺らす

雨後の 空気は 新鮮で
深呼吸する 肺は透明に
清々しく

木々たちが 雨梅雨を
振り落とす 街の路上を
横ぎると

かすかな せせらぎは
心を澄まし

流星な光が

ポツリ ポツリと浮かぶ

ジット 見ていると
手の平に 溢れんばかりの


つかまえようと
抱きかかえると

散り離れ 又集まる

蛍に悪戯をされているのか

こちらがしてるのか

初夏の夜の蛍火



自由詩 水無月 Copyright 鈴鈴 2007-06-18 14:05:38
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