きみはあたかも宇宙のように
nm6

ぼくを飲みこんで黒く星めいてしまった
午前2時の
愛想笑いがすずしく響く夜に
夏がぼくらを均等に汗ばませてからかった後に
もやもやとやるせない断崖を絶壁するのです
きみはあたかも宇宙のように
ぼくを飲み込んで矛盾を排泄するフリをして
可能性の夜を知らない顔で見逃します
状況は世界ではありません
誰でもよくなったり誰もだめになったりで
九十九里続く迷路のたのしみを知らず
春はまだかまだまだかまだまだまだかの
まだかいな
という名のつまらない嫉妬です




自由詩 きみはあたかも宇宙のように Copyright nm6 2007-06-18 01:00:42
notebook Home 戻る