月は見えない
山崎 風雅

ひたむきさは許されず
素直さは捻じ曲げられ
行く当てはなく
なにもないわけではないけれど
ざわめくのは、やはり僕もであって
目的地なんて季節のように
移ろい続けるんのだろう

しとしと哀しみの調べで雨が降る

ここは何処だろう

一人きりの部屋の窓から
夜空を見上げて
僕の心は白く染まっていく

月は見えない

夜明けを待つ




自由詩 月は見えない Copyright 山崎 風雅 2007-06-18 00:16:03
notebook Home 戻る