おっぱい
れつら

おっぱいにちょっとだけ毛がはえてて
かみそりをあててみる
ちぎれそうで、

思想、がたりないから
ぼんやり眺めていた朝
クッションをぶんぶん振る
にぎる

もしかしたら、わたし
ものすごいぶさいく

けっこうなんでもできちゃうんだよ、だって
抱きしめることとか
いたがったり、よろこんだり
けれどきみのうすいむないたみたいに
しんぞうにちかいとこまで
いけないけれど

エアバック、ばくはつ
助手席にきみ
へんな顔になってる
わたしはふつうで
おんなのこって強いよね
って、友だちが言ってたことを考えながら

すこし、気持ちがとがった
からっぽのおっぱいから空気が抜けてしぼんでしまった
でもきみは、やっぱりへんで
乳首にくちびるをあてて
なにしてんのって言ったら
いまからいっぱいつめるの
なにを
愛みたいな
なんだそれ
あまってるから、あげるって
ほそっこいからだで

やっぱりおとこのこだってだいぶ強い



自由詩 おっぱい Copyright れつら 2007-06-16 06:55:08
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