カミサマがボクヲ殺したGIRL
影山影司

 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き精液の匂い

 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き血液の匂い

 不安なんだ 不安なんだ
 僕なんかでこの世を切り開けるのかって
 不安があるよ 不安があるよ
 僕は生きるに値するのかってずっと考える

 不安GIRL達が「大丈夫。私よりずっとマシ」と言ってくれるのを
 心の奥底で待ち構えている

 そんな僕を神様が殺したがっている


 きっと天空の城から ただぼんやりと下界を見下ろす神様が
 僕を殺したがってるよ
 何十億もの人類で溢れかえるこの地上の中から僕だけ選んで
 僕を殺したがってるよ
 人を殺したわけでも無く 法を犯したわけでも無く
 ただ無為に生きるだけの僕を
 どうかどうか殺したいと思ってくれますように。 


自由詩 カミサマがボクヲ殺したGIRL Copyright 影山影司 2007-06-16 04:25:18
notebook Home 戻る