今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日毎日起こりうる現象なのに、
それを忘れてしまう愚かさに気づかされるから。
だから
ただ、圧倒された。

だけど今日見た夕焼けは
鮭の切り身のようにも見えて
ちょっとおいしそうだった。

私が感じた夕焼けは
ほんのちょっぴり
私をおセンチな気分にさせてくれた。
それを感謝していいものか迷ったけれど
感謝してもいいものなのだろう。

今日最後に見た夕焼けは
気がついたら
無機物の群れにまぎれてしまった。
そして
陽も沈んでしまった
もう二度と見られない光景
でもまた見られる光景
そのどちらが正しいのか
解答など、ない。