ずっと未来の話
ぽえむ君

今からずっと未来に
ある子どもとおばあさんが会話していました

「ねえ、おばあちゃん、何かお話してよ」
「う〜ん、じゃあ、昔話を聞かせてあげましょう」
「むかしばなしってな〜に?」
「お前が生まれるずっと前の話だよ」
「ふ〜ん、どんなお話なの?」
「昔々、あるところに男の人が歩いていました」
「『歩いて』ってな〜に?」
「昔の人はね、足を使って場所を移動していたのさ」
「そんなの信じられないよ、うそでしょ」
「足だけじゃないさ、手だっていろいろと使ったのさ」
「どんなことに使ったの?」
「どんなことって、そうだねぇ、字を打たずに手で書いていたのさ」
「わぁ、すごい!」
「まぁ、こんな話はお前には何にもわからないねぇ」
「知らないこと、いっぱい」
「そろそろ寝る時間だねぇ。電源を切りなさい」
「うん、わかった。またお話してね」

もともと寝たままの二人に睡眠という時間が訪れた


自由詩 ずっと未来の話 Copyright ぽえむ君 2007-06-15 23:42:54
notebook Home 戻る