ソネット 裏と表
月焦狼
最貧国の一つを 悲劇が襲いました
慣れる事の無い叫びに 逃げ惑う人々
貧しさからの脱却を、啓蒙を説いた人々でした
悲劇を繰り返さぬように 口を閉ざすのです
悪の温床は地下へと潜りました
気高い理想を理解されず 嫌われる人々
これ以上の犠牲は容認できません
戦地から戻った人々は 眠れぬ夜に苦しむのです
自由と平等を叫ぶ事は、罪でしょうか?
侵略と抵抗のもっとも大きな違いは何でしょうか?
知らないという事は、罪ではないでしょうか?
隻手の声に耳を傾ける人々がいます
立場を変えて考えれば、見えてくるものがあるでしょう
それぞれの人が それぞれのありのままを生きるために