明ける空に、
アルビノ

こんな季節だから
風が、雨が、
眠っていたものたちを呼び起こす
過去には戻れないのだと
何度も復習したが未だ覚えられない

何度でも発作がやってくる
苦しみでも悲しみでも
なにもないよりはいいだなんて
気休めだ
スイッチを切れば木偶人形になれるように
誰か改造してほしい


朝まで目が覚めずに眠れたら、と思う
もしくは目が覚めてしまった時点で夜が終わればいい
ぼくの手ではどうすることもできないものがあるのが
ひどく、
ひどく不安なんだ



暗闇をあおいろが中和していく朝
明ける空は今日も昨日も変わり映えはしないのに、








自由詩 明ける空に、 Copyright アルビノ 2007-06-08 22:22:08
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