ルミナリエ
ひろっち

メタボリックが月夜を彷徨い、老婆が腕立て伏せをする。
犬がInuを喰らい、ところどころに肉痕を残したまま、
明日をも喰らう。

ガラスがギゴギゴ音を立てて、ぱこんと叩いたらひび割れて、
僕はその破片を、圧力測定のように握り締める。


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ルミナリエはきれいだった。
九州ウォーカーの何ページ目かにルミナリエが載ってて、
きれいだと間接的に感じて自分の言葉のように吐く。


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ワイングラスに指輪を沈めたら、女はそれを確かめることなく、
飲み干してしまった。

「あーおいち。」


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そんなことが多すぎる。
たまに思う。


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雨が降らないので、
今年は渇水だと今のうちに予想しておこっと。

当れば、予言にもなるしね。

軽い。 かるーい。


ぴよーん。

ぴよよよーん。

ぴと。 血痕のうみをやさしく舐めてみる。


自由詩 ルミナリエ Copyright ひろっち 2007-06-06 02:30:45
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