空の波紋
ぽえむ君

ある日の夏
空にできた波紋は
地上のあらゆるものを揺らした
緑豊かな森も
氷で覆われている山頂も
果てしなく続く海も
一日を必死で生き抜く動物も
せわしく生きる人間も
その波紋に包まれた
それからというもの
すべては理想というものをもった
あるべき姿とは何か
常にその意識とともに
行動をするようになった
自分を見失えば
答えは空にあると信じた
時に人は
遠く高い空を見て
自分を描く
空の波紋は今も続く


自由詩 空の波紋 Copyright ぽえむ君 2007-06-03 10:23:45
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