ぼんやりとした夏
ぽえむ君

ぼんやりとした夏の中で
ため息をつく
空気の動きは何も見えず
目の前にあるものが
ゆらゆらと揺れていて
今はただそこに
乾いた土が滲んでいる
見上げれば
青い空があるようだが
その色もまた
ぼんやりとしている
自然がそうさせるのか
自然にそうさせるのか
遠くから
ぼんやりとした
誰かの声が聞こえる


自由詩 ぼんやりとした夏 Copyright ぽえむ君 2007-05-29 13:46:29
notebook Home 戻る