大白蓮
アハウ

沼に霧 立ち込める

そのように
寂しげな 繁華街の一角は
その 二階まで湿った汚泥
感情のむせび泣く 湿潤に覆われ

時は初夏
汚泥の沼に白蓮 
救世の観音
その華に座す

感情の坩堝
湿った感情 沼

濁った水面
別世の大白蓮

水玉 零れ


自由詩 大白蓮 Copyright アハウ 2007-05-28 21:57:22
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