神様


ざぶざぶと流れてく

川は 孤独を知らない


ゆらゆらの橋を渡る

透明な人たちを

見送る僕は

少しだけ こどく


遠く遠くの

さざなみの

空と雲との間を

すぅすぅと

ゆれてる みたいな

こころ


気持ちの中の

すべすべとした 平たい部分を

探してみる


たぶん

神様というのは

本当のこと 以外の

全てを知ってるひと


ざぶざぶの川に

足を浸して

透明な橋を

誰もかもが渡りきるまで待ってる


お祈りは しない

けれど 心の隅のほうで

少しだけ

神様 のことを思った


浸した足の

上の方と下の方を

いくつもの

水と光の粒子が

くるくると回りながら

流れてく 流れてくよ












自由詩 神様 Copyright  2007-05-24 23:56:22
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