創書日和「風穴。」
狠志

すうすう、する。
この胸のあたりの感覚は。

誰もが知ってる、
冷たさなのか。

一発、一発。

撃たれた。

静に引かれたトリガーは。
スコープで覗いたように。
綺麗に当たって。

抜けた弾丸、
消えてった。

僕は撃ち返すことが、
出来たかな。

慣れない感覚で。
サイティング出来なくて。

とりあえず引いたトリガーの。
重たい感覚が、
少し残ってる。

あの弾丸はどこに消えたのかな。

雨雲つき抜けて、
月が見えると良いな。

誰にも当たらず。

誰にも知られず。



自由詩 創書日和「風穴。」 Copyright 狠志 2007-05-24 23:48:45
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