「水結晶」 (二部作のうちの①)
ベンジャミン



降りつづける雨は
もしかしたら辛い過去かもしれません

降っては止み
降っては止みを繰り返し
いつしか涙のようになって

まるで一人ぼっちみたいに
その「ぼっち」が淋しく響いてしまうくらいに
悲しくなってしまうかもしれません

けれど
季節が移りかわるように
やがては晴れの日が来るように

一つ一つの雫はやがて
互いに結びつきながら

すべてを受け止めつづけることで

そして本当の意味での
一つになるのです


     


自由詩 「水結晶」 (二部作のうちの①) Copyright ベンジャミン 2007-05-24 12:52:45
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