蒼月
北大路京介

流行のウイルスは たちが悪いみたい
君のことだから 不用心なんだろう

満月だからといって 明るいからといって
女がひとり夜道を 歩いちゃ行けないよ

今宵の月は 蒼いかい? 蒼く見えるかい?
僕が蒼いと思えば 君も蒼いと思うだろう


夏の始まりとともに 君は羽を広げた
あれから太陽が 何度も僕を追い越したよ

遠く離れていても 近くにいても
君が好きでいてくれなくちゃ 同じ事だよ

背のびして 何か見えたかい? 何か見えたかい?
「背伸びするのは疲れる」と 君は笑って言うだろう

まだ君は いろんなことを知っていくだろう
悲しいときは泣けばいい 涙ぐらいは拭いてやる


    月を見上げる僕の側で 仔猫が二匹寄り添ってるよ


今宵の月は 蒼いかい? 蒼く見えるかい?
君が蒼いと思えば 僕も蒼いと思うだろう

今宵の月は 蒼いかい? 蒼く見えるかい?
寂しいときはいつでも 声ぐらいは聴かせてやる


自由詩 蒼月 Copyright 北大路京介 2007-05-22 15:32:37
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