ユッカ蘭
ペタ


てんで
ばらばらの
掃除機の
中身
わたしのなかから
すっぽんが
どんぐりになって
あっかんべー
二酸化炭素の味のなか
でんわのベルが
りっぴっぴ
蝶の
時計は
水玉をころがして
「寝なさい」

いわれる

レースの
カーテンはないので
夕飯の
ハンバーグは
しとしと味
パン粉は
撞球場めざして
飛行機に
なっている帽子

模様のない
携帯電話のようだ
ひよこは
音をたてずに歩き
びいどろが
ほのおの中身を
嚥下して
走る
それは
舗装のため
助走が
弾んでいくシトロンの
鋏を捨てて





自由詩 ユッカ蘭 Copyright ペタ 2007-05-21 22:17:53
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