琥珀の月は静かに笑う
プル式

太陽が沈み世界が透明になる頃
アルコールランプを消した


吸い出される琥珀は僕の記憶
人目を憚る様に
そっと吸い出されていく

吐き出す息は世界にあわせ
透明に消えていく
僕は酷い顔をしながら
月を見ている

コポリと静かに
サイフォンが僕を呼んだ

僕の記憶は少し
苦い味がした。


自由詩 琥珀の月は静かに笑う Copyright プル式 2007-05-20 10:33:48
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