言葉の暦(No.002)
ぽえむ君

昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた言葉たちが
静かに眠る

昨日一番生きた言葉は
空だった
そこには故郷がいた
忘れていた思い出が
空の中に浮かんでいた
みんな幸せそうな顔をして
ぼくを見ているようだった
過去は不思議と眩しかった
鈍い光の中から見上げている
けれども
今は今の自分を
見つめなくてはならない

今日もまた
今日を生きる言葉たちが
言葉の暦の中で
その心を奏でる


自由詩 言葉の暦(No.002) Copyright ぽえむ君 2007-05-19 11:28:13
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